11日の米アラスカ多国籍空中連合訓練(レッドフラッグ)中に発生した空軍機KF-16の事故は、滑走路でないと
ころから離陸を試みた操縦士の過失のために発生したことが分かった。3機で構成された編組がすべて滑走路を誤った
が、操縦士の誰も錯誤を認知できなかったということだ。3月のKF-16の民家誤爆をはじめ、約3カ月間に確認さ
れた空軍の3回目の事故だ。軍の紀律弛緩と無関係でないという批判が出ている。
12日の空軍によると、事故が発生したのは3機のうち2番機。事故機の操縦士は前日(11日)午前9時2分(日
本時間)空中戦術(Air Combat Tactics)のために離陸を試みたが、誘導路(駐機場にある航空機
が離陸のために滑走路に移動する際に利用する道路)を滑走して機体を破損させ、非常脱出した。空軍関係者は「米空
軍管制塔が1番機が誘導路から離陸するのを見て、2番機に離陸取り消しを指示したが、2番機は停止距離が不足して
航空機をまともに停止させることができなかった」と説明した。
その後、2番機は3000フィート(約914メートル)以上の長さの誘導路の終端を通過して草むらの中で停止し、
この過程で航空機から出火した。非常脱出した事故機の操縦士2人は大きな負傷はなく、軽い火傷を負ったという。
もともとこの編組が駐機場を出た後、最初の岐路で直進して長さ1万1000フィート(約3352メートル)の滑走
路へ向かうべきだったが、右側に曲がって誘導路に進入した。軍関係者は「韓国空軍基地は滑走路と誘導路の幅がそれ
ぞれ150フィート(約45メートル)、75フィート(約23メートル)と差がある」とし「しかしアイルソン基地
は誘導路の幅が300フィートで滑走路と大差がない」と説明した。
慣れない環境で瞬間的に錯覚を起こした可能性があるということだ。3機の操縦士ともに以前にアイルソン基地で実際
に飛行した経験がないという点も失敗に影響を及ぼしたとみられる。
とはいえ、操縦士のうち誰も事前に錯誤に気づかなかったのは納得しがたいという指摘が多い。事故が発生した編組の
構成を見ると、1・3番機は1人が乗る単座、2番機は2人が乗る複座だった。ところが最初に誘導路で誤って進入し
た1番機の後を2番機と3番機が盲目的にたどった。1番機は滑走路でないところだったが離陸に成功し、3番機は2
番機の事故を目撃して離陸を開始せず事故が発生しなかっただけで、4人の操縦士全員が滑走路でない誘導路に進入し
たという事実を認知できなかった。
模擬訓練がまともに行われたかも確認が必要な点だ。空軍の関係者は「参加操縦士30人が決まったのは3月初めで…続
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https://news.yahoo.co.jp/articles/172d8fc4f28525d778efa...
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