https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/08020056... 「莫大な石油・ガスが埋蔵されている可能性は非常に高いという物理探査結果が出た」
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は6月、急きょ開いた国政ブリーフィングで報道陣に明らか
にした。韓国南東部の沖合鉱区に、原油と天然ガスが最大140億バレル埋蔵されている可能性があるとし
た。尹大統領は「天然ガスは韓国全体で最大29年、石油は最大4年以上使える量だと判断している」と述
べた。資源価値は約2255兆ウォン(約250兆円)にのぼるという。
同鉱区は「東海深海ガス田」や「シロナガスクジラ」と呼ばれる。日本エネルギー経済研究所の橋本裕
上級スペシャリストは「この規模の発表は珍しい。『ノーマーク』の場所だった」と話す。
油ガス田は埋蔵量5億~10億バレルで大型とされる。過去40年間で世界最大の発見といわれるカザフス
タンのカシャガン油田は埋蔵量が90億~130億バレル程度、南米ガイアナの海底油田は110億バレルだ。
140億バレルが額面通りなら、韓国は世界最大級の油ガス田を抱えることになる。
韓国政府は井戸を掘って資源があるか確かめる「試掘」を近く始める。開発にあたっては海外の大手石
油会社を巻き込みたい考え。韓国紙の中央日報によると、韓国石油公社が米石油大手エクソンモービルや
サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコなどに接触し、参画を促している。
韓国は国内で使う原油・ガスの大半を輸入に頼る。LNG輸入者国際グループ(GIIGNL)によると、20
23年の韓国の液化天然ガス(LNG)の輸入量は約4500万トンと、中国と日本に次いで世界で3番目に多
い。日本と同様、エネルギーの安定調達は長年の課題だ。
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