■かの国の日常風景?
韓国初のノーベル文学賞に国中が大喜びをしていると思いきや、一部で受賞反対デモが行われ話題を集めている。
作家のハン・ガンがノーベル文学賞を受賞したなか、それに反対する声が一部であり、駐韓スウェーデン大使館前でデモが行われたのだ。オンライン上で大きな論争となっている。
韓国のオンラインコミュニティ『POMPPU』には現在、「スウェーデン大使館の前で作家ハン・ガンのノーベル賞を糾弾するデモ」という投稿が掲載された。
作成者はデモする人々の写真を公開し、「本当に恥ずかしいです。スウェーデン大使館前で一体何をしているんですか?」と書いた。
写真を見ると、彼らは「大韓民国歴史歪曲作家ノーベル賞、韓国の赤化に協力するスウェーデン・アカデミーを糾弾する」と書かれている。
複数の保守団体メンバーによるデモと見られている。
これを見たユーザーらは「これが現実。政治の水準=民度」「愛国保守のお年寄りたち」
「絶望しかない」といったコメントを残した。
韓国初となるノーベル文学賞受賞を反対する人がいるという事実に驚きながら、彼らを批判する意見が圧倒的多数を占めた。
一方、ハン・ガン作家はノーベル文学賞受賞の発表後、初めて、自身が寄稿しているニュースレター形式のムック誌に、外祖母との思い出を振り返る短文を寄稿した。
オンラインムック誌『ボプル』は、15日の夜に発行した第3号レターで、「羽毛」という短い随筆を紹介した。
なおハン・ガンは、1994年にソウル新聞の新春文芸で『赤い碇(いかり)』を通じて小説家としてのキャリアをスタートさせた。
2016年に『菜食主義者』で「マン・ブッカー賞」を受賞し、海外にもその名を広めた。
スウェーデン・アカデミーは10月10日(現地時間)、ノーベル賞の公式サイトを通じて「2024年ノーベル文学賞は、歴史的なトラウマに立ち向かい、
人間の生の脆弱さを明らかにする、強烈かつ詩的な散文を書いた韓国作家ハン・ガンに授与される」と発表した。
韓国人のノーベル賞受賞は、2000年に平和賞を受賞した故キム・デジュン(金大中)元大統領に続き、2人目。
韓国人の文学賞はもちろん初めてで、アジアの女性としても初となった。
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