韓国の最新鋭潜水艦が故障　潜水艦「鄭地号」が故障で1年間修理中

海軍が9隻を運用中の孫元一級潜水艦のうち、2番目の艦艇である「鄭地」が1年近く稼動していないことが分かった。潜水艦に動力を供給する推進電動機（電気モーター）で故障が発生したが、海軍は正確な原因すら把握できていない。

国会国防委員会所属の「国民の力」河泰慶（ハ・テギョン）議員が25日、海軍から提出を受けた資料によると、停止艦は昨年10月末に推進電動機内部の構成品であるインバータモジュールが故障した。推進電動機内のインバータモジュールの故障を確認した海軍は同年12月、原製作会社のドイツ・シーメンスに当該推進電動機を送って修理させたが、10ヵ月が過ぎた現在も整備が完了していない。来年上半期ごろに修理が行われるという観測も出ているが、実現するかどうかは不透明だという。

停止艦の動力システムは空気を吸引する装置であるシュノーケルを利用して、ディーゼルエンジンを稼動して発電機を作動し、蓄電池を充電した後、発電機で作られた電気で推進電動機を回すディーゼル-電気推進方式と、水中で空気なしに電力を作って最大2週間水中で動けるようにする空気不撓推進装置(AIP)で構成されている。推進電動機が作動しなければ、プロペラを回転させることができず、潜水艦の運航が不可能だ。鄭地艦が約1年間正常に稼動していない理由だ。

さらに大きな問題は、正確な故障原因が分からないということだ。 海軍側は「今回の故障が孫元一級潜水艦の原型であるドイツ製214級潜水艦運用国（韓国、ギリシャ、トルコ、ポルトガル）の中で初めて発生したケースであるため、検査および整備に長い時間がかかっている」と説明した。
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